研究課題/領域番号 |
18K12173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
香川 高弘 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (30445457)
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研究分担者 |
松戸 典文 駒沢女子大学, 看護学部, 助教 (40734231)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 歩行分析 / 転倒リスク / 歩行モデル / 歩行シミュレーション / 歩行 / 転倒 / バイオメカニクス / 転倒予防 / 高齢者 |
研究成果の概要 |
本研究では,身体構造を単純化した運動方程式を解析することで,歩行中に転倒しやすい状態をリアルタイムに検知することができるバランスマップ解析を開発した.コンピュータシミュレーションによって,歩行中に躓いた場合に,バランスマップで転倒を予測できることを確かめた.また,転倒しやすい状態の領域とのマージンによって転倒のしやすさを定量化できることを確かめた.次に,実際の人間の歩行とつまずいたときの転倒回避動作を計測し,バランスマップ解析の妥当性を検証した.通常の歩行では転倒領域に対し十分なマージンがあり,躓いたときに状態が転倒領域に接近・進入することがわかり,バランスマップ解析の有効性を確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転倒は寝たきりの主要な要因の一つであり,転倒予防が高齢者の健康において重要な課題である.歩行運動が複数の身体部位が連動する複雑な運動のため,転倒リスクを評価する有効な手法はまだ確立されていない.本研究は,身体を単純化した力学モデルを基に,転倒しやすい状態をリアルタイムに検知できる新しい転倒リスク評価法を構築した.本研究では、健常の若年者の歩行に対してバランスマップ解析の転倒リスク評価法の妥当性を確認することができた.高齢者や歩行障害の方の転倒リスクの定量化に有効であることを確かめられれば,リスクを低減するリハビリテーションや補講アシスト機器の設計・開発に役立てられると期待できる.
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