研究課題/領域番号 |
18K12181
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 大阪成蹊大学 (2019) 名古屋大学 (2018) |
研究代表者 |
加藤 隆文 大阪成蹊大学, 芸術学部, 講師 (60799980)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | プラグマティズム / 心の哲学 / パース / 記号論 / 英語圏美学 / 英語圏哲学史 / 自然主義 / 実在論(実念論) / 推論主義 / パースのプラグマティズム |
研究成果の概要 |
本研究では、心をめぐって展開されているC・S・パースの記号論を現代の心の哲学の文脈の中で語り直す研究、いわばパースの「心の哲学」を再構築する研究を進めた。本研究の主要な成果としては、現代の自然主義をめぐるプラグマティストの議論状況に対してパースのスコラ的実在論が示しうる特色を明確化する研究のきっかけが得られた。さらに以前より続けているプラグマティズム関連の重要文献の邦訳も順調に進められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、特に命題的態度をめぐるパース独自の実在論を現代にどのように受肉させられるかという問題を検討した。パースは「スコラ的実在論」という説を主張し、自然界で実際に作用している種々の一般法則は実在のものと見なしている。この考えは現代の標準的な実在論ないし自然主義とは隔たりがある。しかしこの主張は規範学というパース思想独自の考えと密接な関連があり、これを踏まえれば、パースのプラグマティズム思想は現代の心の哲学に対しても、独自の貢献を果たせる。本研究の過程で、ヒュー・プライスらの主張する主体自然主義とパースのスコラ的実在論の関係についてさらなる探究を深める必要を認識した。
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