研究課題/領域番号 |
18K12183
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
大森 仁 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (50771036)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 矛盾許容型論理 / connexive logic / discussive logic / contra-classical logic / 真矛盾主義 / Discussive logic / Infectious logic / Connexive logic |
研究実績の概要 |
本研究には三つの学術的問いがあり、それらに対応して、以下の三つの目的を設定した。
第一に、幾つかの論理観を取り上げ、それに基づいて矛盾許容型論理の理解がどのようなものとなるのかを明らかにすること。第二に、特に真矛盾主義に基づく理論に着目し、その理論展開に際して用いられるメタ理論が古典論理を含む場合と含まない場合とで如何なる違いが生じるかを明らかにすること。そして第三に、無数にある矛盾許容型論理の体系の内で、特にこれまでにあまり注目されていなかったDiscussive logic、Infectious logicそしてConnexive logicの三種類に焦点を当てて、それらの全容の解明及び既によく知られている体系群との関連を明らかにすること。
これらに関して、以下のような検討を行い、成果を得た。まず第一の目的に関しては、Adaptive logicの創始者であるDiderik Batens名誉教授(ゲント大学)を招き、Adaptive logicの背後にある論理観や矛盾許容型論理の理解を検討する機会を得た。第二の目的に関しては、Zach Weber上級講師(オタゴ大学)とともに議論を進めた。特にGraham Priestの著書In Contradictionにおけるuntrueの取り扱いに焦点を当て、そこに問題のあることを明らかにした。そして、第三にDiscussive logicについてはその基本的方針に従って幾つかの多値論理に対して新たな見通しを与えた。Infectious logicに関しては想定されていなかった新たな意味論的観点を見出した。そしてConnexive logicに関してはWansingの方法論のContra-classical logic への応用可能性を論じ、さらに様相性を含む言語において得られる一般化についての成果を得た。
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