研究課題/領域番号 |
18K12209
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 東洋大学 (2019-2022) 上智大学 (2018) |
研究代表者 |
高橋 圭 東洋大学, 文学部, 助教 (60449080)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | イスラーム / スーフィズム / タリーカ / スーフィー教団 / アメリカ / 伝統主義 / 改宗 / 移民 / サードプレイス / コミュニティ / 北米 |
研究成果の概要 |
本研究では、「伝統イスラーム運動」の米国での展開に焦点を当て、その思想・組織・活動などの全体像を明らかにしたうえで、この運動を米国におけるイスラームとスーフィズムの両者の流れに位置付けて、その評価を試みた。結論として、まず思想面では、スンナ派伝統主義を掲げつつも、アメリカの現実に対応した新たな解釈を提示していること、組織・活動面では、サードプレイスと称される新しいコミュニティを基盤とすることで、米国の主流派ムスリム社会に展開していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は現代におけるスーフィズムの展開を示す事例としての意義を持つと同時に、米国で少数派として暮らすムスリムの宗教実践の多様性や変容を明らかにした研究成果としても重要な意義を持つ。特に後者については、欧米に暮らすムスリムの研究は日本では立ち遅れており、また限られた研究の関心も主にホスト社会との関係に集中してきた現状がある。その点で、イスラーム研究の立場から、米国ムスリムの信仰や実践の解明を試みた本研究は、この分野の今後の研究に新たな視点を提供する意義があると考えられる。
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