研究課題/領域番号 |
18K12214
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
柳 忠熙 福岡大学, 人文学部, 准教授 (90758202)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 朝鮮知識人 / 尹致昊 / 崔南善 / 李光洙 / ナショナリズム / 朝鮮的なもの / 戦争協力 / 植民地支配 / 近代朝鮮文学 / 近代朝鮮思想 / 植民地朝鮮 / 少年雑誌 / 民族改良論 / 実力養成論 / 自治論 |
研究成果の概要 |
本研究では、植民地期朝鮮において、民族主義右派と評価される朝鮮知識人(尹致昊、崔南善、李光洙)を研究対象とし、日本の植民地という状況における〈朝鮮的なもの〉、帝国日本への戦争協力など、彼らの活動と思想の特徴を示した。また、当時発表された李光洙(文学論、民族改造論)と崔南善(出版事業関連)による一次資料(朝鮮語)の翻訳作業を行い、日韓比較研究の基盤となるアーカイブ整備を行った。本研究は植民地期朝鮮の思想史を俯瞰する長期計画(全4回予定)の第1期であり、「帝国/植民地」における学知の交流と植民地支配への日韓知識人の認識に関する日韓比較思想史の土台を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は植民地期朝鮮の思想史を俯瞰する長期計画(全4回予定)の第1期であり、帝国/植民地における学知の交流と植民地統治への日韓知識人の認識に関する日韓比較思想史の土台を構築したと評価できる。また、帝国日本/植民地朝鮮の状況における朝鮮知識人の活動と思想から、二重のナショナリズムの問題すなわち当時の朝鮮人が帝国日本の臣民であり植民地朝鮮の朝鮮民族の一員であったことを明らかした。当時から現在にかけて日韓間ひいては世界中に存在し続けているナショナリズムによる現象を今日の問題として確認した。とくに自分たち以外を他者化して排除するナショナリズムの認識論的暴力性を意識することの必要性を示したと評価できる。
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