研究課題/領域番号 |
18K12216
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
斎藤 祥平 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (10801714)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 亡命ロシア人 / 冷戦 / 難民 / オーラルヒストリー / ユーラシア主義 / マイノリティ / イギリス / 亡命者 / シンクタンク / 難民キャンプ / 広域的ネットワーク / 米ソ対立 / 満洲国 / ナチス・ドイツ |
研究成果の概要 |
ロシアとアジアの関係を題材としたドイツの研究者よる編著の一部を担当し、現在の中国東北部や周辺地域における亡命ロシア人の動態を、ユーラシア主義や関連する思想潮流に注目しながら明らかにした。 また、隣接他分野の研究者による少数派、辺境・周縁性を扱う論集の執筆に参加することを通して、異国での境遇を克服しようとする亡命ロシア人の試みが、運動の国際的展開と密接に関わっていることを確認した。 さらに、亡命ロシア人2世へのインタビューを行い、1940年代の戦争直前・戦中の状況を反映した彼らの動向や意識の推移といった問題群を扱った研究成果を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、あくまでも個人とその周辺のグループの状況を中心としながらも、1940年代の戦争直前・戦中の状況を踏まえつつ、亡命ロシア人がどこに向かいつつあったのかという、1920年代から30年代にかけての思想や活動の延長上にあるその後の展開を射程に入れたことにある。 具体的には、1940年代の亡命ロシア人の状況を確認し、亡命ロシア人が冷戦初期において西側のソ連研究の始動にどのように関わったのかを考察した。政治的対立によって情報や人的交流が制限される中で、亡命者や戦争難民が貴重な情報源となったこと、戦前からの亡命ロシア人の活動が戦後の研究を支える基盤となっていた点などを明らかにした。
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