研究課題/領域番号 |
18K12219
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
平田 周 南山大学, 外国語学部, 准教授 (00803868)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アンリ・ルフェーヴル / プラネタリー・アーバニゼーション / スケール / 空間論 / 都市への権利 / 市民権 / 民主主義 / 人権 / 都市的なもの / 空間の生産 / 都市化 / 地球 / 社会関係 / ルフェーヴル |
研究成果の概要 |
現代の都市研究における有力な理論的枠組みとして、プラネタリー・アーバニゼーション研究が存在する。この枠組みでは、都市化という過程がインフラ網の構築を通じて都市のみならず、国家のスケールを超えて、地球全体にまで及んでいる様相が研究対象となる。 この研究は、都市社会学者アンリ・ルフェーヴルが提起した「社会の完全な都市化」に着想を得る一方で、彼の「都市への権利」に両義的な態度を示す。本研究では、都市空間に対する分析手法の変化によってしばしば見落とされる「権利」の概念に着目し、現代フランスの政治哲学と接続しながら、権利が参照されるだけでなく、解釈を通じて新たな権利を発明する側面があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、気候変動の問題は、「人新世」と呼ばれる新しい地質学的な時代区分が提起されるほど深刻なものとなる一方で、それはしばしば無媒介に個人を地球に向かわせるような印象をも与える。本研究が課題とする、ルフェーヴルが提起した「都市的なものの地球化」とは何かという問いは、この問いを現代的に展開するプラネタリー・アーバニゼーション研究とともに、個人と地球の関係を媒介する中間領域として現代の都市空間を位置づけるような視座をもつ。私たちが営む日常生活の舞台である都市化された空間が、地球の生態系といかなる関係を結んでいるのか。本研究は、このような一般的な問いから学際的な研究成果にまで通じるものである。
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