研究課題/領域番号 |
18K12220
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
小島 秀信 同志社大学, 商学部, 准教授 (10735294)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | バーク / スミス / М・ポランニー / 文明社会 / 自生的秩序 / ハイエク / ポランニー |
研究成果の概要 |
本研究では、アダム・スミスやエドマンド・バークといった18世紀イギリスの政治経済思想家の文明社会観を明らかにし、フランス革命を経て封建社会から近代社会へと至るという通俗的な「文明化」とは異なるもう一つの文明化の在り方を思想史的に討究した。そのためにイギリスの大英図書館の調査や学会報告などを行い、研究を洗練化させ、研究成果として複数の論文を完成させることができた。また、その20世紀における影響として、M・ポランニーの最晩年の書Meaningの翻訳プロジェクトも進めることができ、その出版を通じて研究成果の一部を社会に還元したいと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
封建社会からフランス革命を経て近代社会へという史的構図はいまだに通念として義務教育等で教えられているが、学術的には、市民革命を経ることなく近代化することに成功したイギリスなど、その構図に収まりきらない事態が存在しており、それが重要な問題となっていた。イギリス下院議員エドマンド・バークは、封建的なるものと近代的・商業的なるものとを融和的に捉えており、彼の思考様式を解明することは、まさしく封建社会と革命的断絶を経ることなく近代化することに成功したイギリス社会を把捉し、理解する上でも極めて重大な意義を有するものであろう。本研究の学術的社会的意義はそこにあると言ってよい。
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