研究課題/領域番号 |
18K12223
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 上智大学 (2020-2021) 北海道大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
斎藤 慶子 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 特任講師 (20805832)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バレエ / ロシア / ジャポニスム / サーカス / 帝室劇場 / パントマイム / コメディア・デラルテ / 日本のうた / うた / 文化 / ダイタ / ミカド / ロシア・バレエ |
研究実績の概要 |
2023年度もロシアへの渡航が難しい時期が続いているため、国内での調査を継続している。 2023年度のジャポニスム学会の国際シンポジウム(11月26日)は、テーマが「「動き」の中のジャポニスム」ということで、自分の関心とも近く、高い関心を持って拝聴した。報告者の視点は多岐にわたり、舞台作品のジャポニスム研究の様々な研究手法に触れ、新しい知見を得ることができた。 2022年度の関西例会に引き続いて、舞台の上のジャポニスム作品の上演例の発見が進んでいることが自分の研究の考え方に変化を与えている。近年の報告で示されたイギリスやフランスの舞台で上演された舞台芸術作品は、日本文化理解の様々な在り様を提供している。今までは、装飾面についての表面的な関心が既定路線となっていたことを示唆する先行研究が多かったが、じつは日本の風俗にも踏み込んだ実際により近い日本文化理解を示す作品が上演されていたことが確認された。 本研究では今まで、ロシアのバレエ作品の中に見られる、東洋と西洋の対立、往々にして西洋の卓越性を強調する構造を指摘し、他国のバレエ作品との比較において日本人との「距離感」の違いに目を向けてきた。しかしながら、他のジャンルや、またあらたに見つけられたジャポニスムの舞踊作品について知るにつけ、ジャンルとしての特性を考察したり、情勢による表現の変化により細かく目を配る必要があることをより強く意識するようになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、ロシアでのアーカイブ資料調査をひとつの調査の軸としていた。ロシアへの渡航が困難な状況が続いており、調査が滞っている。
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今後の研究の推進方策 |
ここまでであきらかになったことをまとめて、口頭報告の他、論文として発表する。
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