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帝政期・革命期ロシアのジャポニスム・バレエ 歴史・美学・政治

研究課題

研究課題/領域番号 18K12223
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分01050:美学および芸術論関連
研究機関上智大学 (2020-2021)
北海道大学 (2018-2019)

研究代表者

斎藤 慶子  上智大学, 外国語学部, 研究員 (20805832)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 交付 (2021年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードジャポニスム / バレエ / サーカス / 帝室劇場 / パントマイム / ロシア / コメディア・デラルテ / 日本のうた / うた / 文化 / ダイタ / ミカド / ロシア・バレエ
研究実績の概要

資料調査のための渡航の機会をうかがっていたが、安全確保の見通しが立たなかったため、国内およびオンラインで収集できる資料の調査に取り組んだ。
バレエ・パントマイム『月から日本へ』(キスリンスキー作曲、1900年)について2020年度から準備していた論文の執筆を続行している。目下のところ、以下の五つの観点に注目している。
第一に、皇帝ニコライ二世による対日本外交政策の変遷とジャポニスムのバレエの上演状況の照合。第二に、ロシアの帝室劇場におけるジャポニスムのバレエの上演回数および収益と、同時代の人気作品のそれとの比較。これをとおして、観客の意向とは別の事情でジャポニスム作品の上演が打ち切られた可能性が浮かび上がってきた。第三に、「バレエ・パントマイム」という芸術ジャンルの起源の探索。フランスの舞台芸術文化やサーカスの伝統をさかのぼる必要性に気づいた。第四に、コメディア・デラルテとジャポニスムの同居というプロットの特徴。第五に、各ジャンルを代表する登場人物に付与されている性格および相互の関係性である。西欧の代表者ピエロ>日本人という力関係は厳然としてあるものの、フランスのジャポニスムの舞台芸術作品に登場する人物たちとはまた違ったまなざしが見て取れ、より分析を進めて行くことでロシア独自のジャポニスムの在り様をあきらかにしたい。
バレエは視覚芸術であるから写真資料を提示できれば論じている内容の説得力を増すことが期待できる。これについては、アーカイブ訪問のための渡航の機会を待つか、もしくは別の入手経路を探ることが必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記のように、資料調査のための渡航ができなかったことは研究の遂行の妨げにはなっている。しかしバレエ・パントマイム『月から日本へ』の検討を通じて、サーカスやコメディア・デラルテ、フランスの舞台芸術文化とのつながりを確認することが出来た。このことは研究の視野を広げた。

今後の研究の推進方策

渡航の見通しが立たないうちは、国内およびオンラインで収集できる資料の調査を続行する。ただし、渡航できない場合に備えて、今後はフランスを含めた諸外国の舞台芸術分野における舞台芸術作品についても並行して調査していきたい。パナソニック汐留美術館にて開催されたブダペスト国立工芸美術館名品展で鑑賞した作品群は、ひとくちにジャポニスムと言っても日本美術のどの点にインスパイアされるかは各国各アーティストでさまざまであることをあらためて認識させた。ロシアと諸外国との比較検討という事を考えていきたい。

報告書

(4件)
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書

研究成果

(4件)

すべて 2020 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] バレエ『ミカドの娘』:ヨーロッパと日本の文学の統合の結果として2020

    • 著者名/発表者名
      斎藤慶子
    • 雑誌名

      日露の文化における「他者」との遭遇:記録文学、バレエ、歌舞伎

      巻: -

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] コニュス作曲バレエ《ダイタ》(1896年) ロシアに渡った日本のうた2020

    • 著者名/発表者名
      斎藤慶子 澤田まゆみ
    • 学会等名
      日本音楽表現学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 19世紀末のロシア・バレエ中の古い日本の旋律の起源を探る バレエ『ダイタ』(1896年、コニュス作曲)2020

    • 著者名/発表者名
      斎藤慶子
    • 学会等名
      国立研究大学高等経済学院東洋学・西洋古典学研究所(モスクワ)主催第22回学会「日本の歴史と文化」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 19世紀末のロシア・バレエにおける日本の古い歌:バレエ『ダイタ』(1896年、コニュス作曲)を例に2018

    • 著者名/発表者名
      斎藤慶子
    • 学会等名
      ロシアの娯楽と芸術:17世紀から帝政末期まで
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-12-28  

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