研究課題/領域番号 |
18K12224
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 大東文化大学 (2022) 東京大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
大西 由紀 大東文化大学, 文学部, 講師 (20794176)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本語創作音楽劇 / 替え歌オペラ / 宝塚少女歌劇 / 帝国劇場 / アダプテーション / プリマ・ドンナ / 女優 / オペラ / 日本オペラ史 / レヴュー / ステージ・ショウ / 坪内逍遙 / レビュー / 帝劇女優劇 / オペラ受容 |
研究成果の概要 |
本研究では明治30年代後半から大正期にかけて、西洋のオペラの刺激を受けて書かれたさまざまな日本語創作音楽劇について、主に台本と同時代批評の分析を行った。具体的な研究対象としては、(イ)坪内逍遙らによる一連の日本語創作音楽劇、(ロ)帝国劇場の女優劇のうち、洋楽曲の挿入された喜劇およびレビュー、(ハ)初期宝塚少女歌劇の上演作品、の各作品群を扱った。 欧米作品の原語上演が主流となった現在では、これらの作品はオペラ受容史の記述の中で軽視されがちだが、西洋音楽の大衆への普及の過程ではこれらの作品が無視できない役割を果たしていたことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(ロ)(ハ)の作品群を網羅的に調査した結果、直接・間接の影響関係や類似性が認められることを確認できた。特に注目を要する作品、他の文脈からの検討が必要な作品を抽出できたことで、今後の研究の道筋をつけた。一方(イ)の作品群は別系統に位置付けるべきであることを明確にした。 (ハ)については当初の想定よりも範囲を広げて、昭和19年までの上演演目を調査したところ、宝塚におけるレヴュウの受容と発展について、ファンの間で記憶されていた複数の節目の出来事について、文献の裏付けを与えられた。また、オペラ歌手や女優に対するステレオタイプ的記述を整理したことで、今後の多方面からの研究に糸口を提供できたと考える。
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