研究課題/領域番号 |
18K12228
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 春緒 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任研究員 (80814376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ターラ / ジョーリー / タブラー / 北インド / ヒンドゥスターニー音楽 / パキスタン / 楽器からみる文化融合 / 音楽文化史 / 太鼓 / パカーワジ / パンジャブ・ガラーナー / シク教徒 / インド音楽 / ナムダーリー / シク教 / キールタン / 宗教歌謡 / 北インド古典音楽 / パンジャーブ / 打楽器 / リズム理論 / 民族音楽学 |
研究成果の概要 |
本研究では、理論研究と実践研究の両領域において成果を得ることができた。理論面では、当該研究の比較対象であるタブラーに関しての18世紀前後の音楽書を調査・研究することで、タブラーが楽器として北インドの宮廷に登場し始めた時代のリズム理論やレパートリーについて明らかにしたことである。一方、実践面においては、インド本国でもあまり奏者がいないジョーリーの奏法を、継続的なレッスンをすることである程度習得し、ジョーリーとタブラーの比較分析を行うことができた。 これにより、ジョーリーとタブラーの比較から、18世紀移行のインド音楽におけるリズム理論の変容過程について明らかにすることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで研究が遅れていたヒンドゥスターニー音楽のリズム理論ターラに焦点をあて、歴史的変容過程に理論と実践の両方面からアプローチし、その実態を明らかにしたことで、民族音楽学や当該地域の文化研究の領域において意義あるものでだった。 そして、インドにおいてもほとんど奏者がいないジョーリーという楽器を習得し、研究、演奏活動を通して無形文化遺産の継承に貢献したことで、社会的意義があった。
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