研究課題/領域番号 |
18K12229
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
本田 晃子 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (90633496)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ソ連建築 / 映画 / 全体主義 / スターリニズム / 団地 / 集合住宅 / モスクワ地下鉄 / 地下鉄建築 / ポストソ連 / スターリン建築 / 建築史 / 表象文化論 / ソ連 |
研究成果の概要 |
本研究では、ソ連におけるマスメディア、とりわけ映画内における建築および都市空間の表象を取り上げ、これらのイメージがどのような意図の下、どのように操作されてきたのかを論じた。スターリン時代の映画作品に関しては、モスクワ地下鉄の地下鉄駅やソヴィエト宮殿などの描写を分析し、首都を特権化し神話化する意図を明らかにした。フルシチョフ期以降の映画作品に関しては、特に集合住宅のイメージを中心的に論じ、ソ連における美学や建築政策の転換が、映画内の空間描写にどのように反映されていったのかを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が直接の研究対象としたのはソ連という限定された時代・地域の問題ではあるが、マスメディアに対する権力の介入や操作は、現代世界においても決して例外的な現象ではない。したがって本研究の成果は、ソ連におけるイメージを通じた統治のメカニズムの一端を明らかにした点のみならず、われわれが今後メディア上のイメージをどのように理解し、それらをどのように扱っていくべきかを示唆するという点でも、一定の意義を有していると考える。
|