研究課題/領域番号 |
18K12235
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2019-2020) 立教大学 (2018) |
研究代表者 |
後藤 隆基 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 助教 (00770851)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 新派 / 京阪文化人 / 高安月郊 / 翻案劇 / パトロネージ / 近代日本演劇 / 歌舞伎 / 十一代目仁左衛門 / 住友吉左衛門 / 大阪朝日新聞 / 大阪毎日新聞 / 新聞小説 / 興行 / 大阪文化 / 東アジア文化圏 / 関西新派 / 静間小次郎 / 京阪文化人ネットワーク / 明治30年代 / 舞台美術 |
研究成果の概要 |
本研究では、従来、東京の動向を中心に研究されてきた明治期の文化研究を京阪という視座から検討し、同時代演劇とその周辺を取り巻く諸文化との関係について、人的ネットワークを中心に講究した。とくに、①関西新派の演劇史的意義の再評価、②京阪演劇・文学・文化において重要な文業を残した高安月郊の未発表書簡の調査・整理、③文学者との交流を通して明治期京阪から発信された翻案劇による東アジア表象の分析、④大阪屈指の財閥である住友家と上方歌舞伎の主導的地歩を占めた片岡仁左衛門家の関係の検討を通した政財界等のパトロネージによる同時代演劇への影響について解明し、明治期京阪文化研究の新たな視座を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、明治期文化研究を京阪という視座から捉え返し、演劇と同時代文化・社会との接続性について明らかにしたものである。演劇がそれ自体で成立するものでなく、隣接領域との関係と横断的ネットワークのなかで生成・受容・展開する様相を、一次資料や同時代紙誌等の調査により、実証的に検討した。従来の東京中心的な研究にとどまらず、京阪の事例を講究した点で、文化研究における新機軸を打ち出しえたと考える。また、それらの研究成果は国際学会等でも発表し、ひろく日本文化の再検討の機会を創出した。
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