研究課題/領域番号 |
18K12237
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 千葉大学 (2020-2022) 東京藝術大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
川合 真木子 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 助教 (20801294)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アルテミジア・ジェンティレスキ / ナポリ / 女性画家 / バロック / ベルナルド・カヴァッリーノ / パオロ・フィノーリア / ルイーザ・カポマッツァ / ベルナルド・デ・ドミニチ / 絵画 / マッシモ・スタンツィオーネ / 自画像 / 西洋美術史 / ベルナルド・カヴァリーノ |
研究成果の概要 |
アルテミジア・ジェンティレスキ(1593‐1654以降)は、17世紀イタリアを代表する女性画家であり、1630年代から1650年代にかけてナポリを活動拠点としていた。 本研究は、アルテミジア・ジェンティレスキのナポリにおける活動に着目し、彼女の同時代的評価や次世代への影響について明らかにしようとするものである。その際、近年のコレクショニズム研究の成果を反映し、ナポリの芸術家たちの伝記を検討することを通して、アルテミジア・ジェンティレスキの絵画の再評価を試みた。その結果、南イタリアのコレクションにおけるアルテミジア作品の受容状況や後世における評価について、ある程度まで明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来カラヴァッジェスキ研究の観点からは看過されがちであったアルテミジア・ジェンティレスキのナポリ時代を扱い、彼女の同時代的な評価を検討した点で美術史的に意義をもつ。研究を進める過程で邦訳した画家本人の書簡や18世紀の伝記は、これまで日本語でアクセスすることが困難であったが、リポジトリで広く公開することにより、関連分野の将来的発展に貢献したといえる。さらに、期間中には同画家に関する国内初のモノグラフを刊行することができた。 なお、近世の女性芸術家の活動を扱い、同時代的評価や後世における受容を考察した本研究は、美術史の範囲にとどまらず、ジェンダーの観点からも現代に通じる価値を有している。
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