研究課題/領域番号 |
18K12239
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
安藤 さやか 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 研究員 (90807504)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | カロリング朝 / 物語イニシアル / 彩飾写本 / 写本画 / ヨーロッパ初期中世 / カロリング / イニシアル / 中世彩飾写本 |
研究成果の概要 |
本研究では、カロリング朝期(8世紀後半-10世紀末)の彩飾写本の「物語イニシアル」において、文字に表された図像と写本テクストの内容との関係を分析した。物語イニシアル(historiated initial)とは、テクストの内容を説明する図像を文字によって表すものである。物語イニシアルに関する従来の研究では、フランク王国中核地域(フランス北東部)の作例が中心であったが、本研究ではイタリア半島に制作地を帰される作例も含め、地域横断的に作例を収集・分析し、各地域の事例の類似関係や特質を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、カロリング朝フランク王国各地で制作された、物語イニシアルを持つ彩飾写本の事例を収集して目録化し、彩飾を様式論的・図像学的方法によって分析を行った。物語イニシアルに関しては、本邦では研究事例が少ない。本研究は、研究動向の紹介や欧文の先行研究に於ける専門用語の訳語の検討という点で、中世写本研究に貢献することができるだろう。更に、物語イニシアルはカロリング朝美術を特徴づける分野のひとつであることから、この時代の美術が持つ側面のひとつを新たに提言し、美術史、西洋中世学に広く寄与することができるだろう。
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