研究課題/領域番号 |
18K12250
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
|
研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
大橋 美織 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 主任研究員 (10584477)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 日本美術史 / 風景画 / 文人画 / 岡田半江 / 耶馬渓 / 風景表現 / 真景図 / 東アジア / 帆足杏雨 / 実景図 / 文人サークル / 淵上旭江 / 風景 |
研究成果の概要 |
江戸時代後期に活躍し、風景画も描いた文人画家岡田半江の作品を合計109件(掛軸102件、画巻6件、画帖1件)調査・撮影し、基礎的なデータを収集した。可能な限り作品を編年順に落とし込むことで、半江独自の精緻な作風に至る制作態度の変遷や、また真贋についても知見を深めることができた。コロナ感染症の期間は所蔵品の調査に努め、その成果を論考や講演会、オンラインギャラリートークで発表するとともに、東京国立博物館本館にて「日本の文人画」、「近世絵画における海外との交流」等をテーマとした展示を毎年度1回は開催し、広く公開した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
江戸後期に重要な風景画を描いた岡田半江について、109件の調査を基に、父・米山人の影響が強い時期から半江独自の精緻な作風に至るまでの変遷や真贋について知見を深めたことは、江戸時代の風景表現を探るうえで意義深いことであった。また、コロナ感染症の影響から所蔵品調査へと切り替えたことで、今後の研究方法の新たな切り口を発見することができた。オンラインギャラリートークの公開により、海外にも日本の文人画、風景画に関する内容が共有され、国内外の研究者から情報提供を得ることもできた。さらに、東京国立博物館本館にて本研究に関わるテーマ展示を毎年度1回は開催することで、広く社会・国民に対しても成果を公開した。
|