研究課題/領域番号 |
18K12258
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
三代 真理子 東京藝術大学, 音楽学部, 助手 (30756820)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | クレズマー音楽 / 音楽の変容 / 東欧ユダヤ人 / 音楽復興 / 結婚式の音楽 / ワールドミュージック / 音楽のレパートリー / 伝統的なジャンル / 現代 / リズム、旋律、様式 / 感覚と情緒 / 演奏様式 / 中東欧 / 中東欧ユダヤ音楽 / 音楽的変容 / ユダヤ人の音楽 / 音楽変容 / 音楽様式分析 / レパートリー分析 / イディッシュ文化 / アメリカ / 20世紀 |
研究成果の概要 |
クレズマー音楽は中東欧ユダヤ伝統音楽からワールドミュージックへと発展した。その過程で様々な環境の変化があり、この音楽の主な機能はユダヤ人社会の儀礼音楽からコンサート音楽へと大きく変化した。本研究では、クレズマー音楽史全体を四時代に分け、時代毎の社会環境が音楽の社会的機能や音楽構造に与えた影響を考察し、クレズマー音楽の変容プロセスを解明することを試みた。その結果、クレズマー音楽では、中東欧時代から続く特有の表現が伝統様式として現代まで伝承されており、またこの音楽は、聴衆の需要に応じて常に周辺音楽を取り込み、他の人気のある音楽と融合してレパートリーを拡大してきたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はクレズマー音楽の音楽構造と演奏曲目について、特定の時期ではなく、歴史的変遷を明らかにする点で新規性を持つ。従来のクレズマー音楽の歴史研究では、ヨーロッパ期、移民期、復興期ごとに、この音楽が演奏された社会環境、音楽の役割、演奏者に関する調査が実施されたが、時代変化に伴う音楽構造や曲目の変化に着目した事例はなかった。また社会環境の変化と音楽の役割の変化が、音楽構造や演奏曲目に及ぼす影響を具体的に検証する点でも独創的だといえる。
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