研究課題/領域番号 |
18K12268
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
荒木 慎也 成城大学, 法学部, 非常勤講師 (60816370)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 美術教育 / 地域芸術祭 / ボランティア / 美術系大学 / 芸術祭 / 美術予備校 / 美術大学 / アカデミック・ハラスメント / 学習指導論 / アートプロジェクト / 民族誌 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本国内の地域芸術祭や、美術系大学のプロジェクトに従事するボランティア参加者に注目し、参加者の内訳の推移、活動内容、参加動機、そして活動への参加が参加者たちに与える教育効果を調査した。本研究の結果、美術系学生のボランティア参加が2010年代に大幅に減少した一方で、地域芸術祭においては、参加者の主体が、日本国内の若者から、日本の中高年と台湾・香港からの若者に推移したことが明らかになった。また、活動内容が参加者の自発性よりも中央の指示を重視する形式を重視していること、さらに、ボランティア参加の動機が、活動を余暇の一種とみなすボランツーリズム的な要素を含んでいることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域芸術祭や大学のプロジェクトに関する従来の研究では、運営主体と地域住民に焦点が当てられることが多く、外部から参加して一時的に地域に関与するボランティア参加者についての先行研究がほとんど存在しなかった。本研究では、従来では地域振興や他者奉仕などの動機から語れることの多かったボランティア活動を、ボランツーリズム体験を追求する参加者自身の動機づけから解明した点に、学術的な発見が見られる。また、ボランティアの参加者の内訳や活動様態は、2000年代初頭と2010年代、さらにコロナ禍以降で大きく異なっている。刻一刻と変化するボランティア活動の現状を調査し、記録に残したことも、本研究の成果である。
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