研究課題/領域番号 |
18K12276
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
川端 美季 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 准教授 (00624868)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 公衆浴場 / 清潔規範 / 衛生 / 入浴 / 植民地 / 公衆衛生 / 清潔 / 不潔 / 近代日本 / 規範 |
研究成果の概要 |
本研究は、近代日本の植民地である東アジア、とくに台湾・韓国・中国(旧満州)において公衆浴場と清潔規範が結びつけられ、制度として強化されていった過程を、当時の公衆衛生政策の展開を通して検討することを目的とするものである。研究課題の基盤となる近代日本国家の清潔観の言説と近代日本植民地における公衆衛生政策に関する資料収集、公衆衛生行政の展開と近代国家の清潔観の関係性の分析を行ってきた。ただし、2020年から2022年にかけては新型コロナウイルス流行にともない、海外調査がほぼ行えない状態であったため、研究期間のほとんどは国内調査にとどまらざるをえなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、公衆浴場や入浴の歴史は国内外の様々な領域で注目を集めており、日本の植民地統治下の公衆浴場の歴史についても、検討が始められつつある。本研究はそうした一連の学際的な歴史研究のなかに位置づけられるものであり、台湾・韓国・中国(旧満州)それぞれの統治地域ごとの違いや共通項を明らかにしようとした。また同時期の日本国内や内国植民地とも位置づけられる北海道や沖縄との共通点や差異を示唆し、加えて日本国内の差別に潜む清潔観を浮き彫りにした。
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