研究課題/領域番号 |
18K12280
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
逆井 聡人 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (50792404)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 戦後文学 / 冷戦 / 在日朝鮮人文学 / 移動 / 占領期 / 朝鮮戦争 / 戦後詩 / 検閲 / 日本占領 / 朝鮮軍政 / 在日朝鮮人 / 許南麒 / 冷戦文化 / 在日朝鮮人運動史 / 占領政策 |
研究成果の概要 |
本研究では、アジア太平洋戦争直後の日本及び朝鮮半島における文学者や文学作品を対象に、特に冷戦下の政治状況の中で移動が制限された在日朝鮮人に焦点を当てながら、〈移動〉の表象を考えてきた。本研究の一年目では、研究の基礎となる日本占領及び朝鮮軍政関係資料の収集を行なった。二年目は、在日朝鮮人作家による文学作品の読解を中心に行い、その成果を国外に発表した。さらに、中長期的な国際研究ネットワークを構築できた。最終年度では、covid-19の世界的パンデミックの中でもオンラインミーティングを活用することで、過去二年間に築いた国際的なネットワークを維持することができ、研究成果も発表できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、冷戦期の日本や朝鮮における文学や文化事象を国際的に議論するネットワークを構築することができた。このことは、冷戦という複数の国家や集団が交渉し相克するような状況に対して議論を国内に留めてしまうことを避けることに繋がり、より多角的な検討が可能になると考える。また、その様なプラットフォームにおいて、文学作品や作家について個別性にとらわれ過ぎない、より理論的な議論ができる様になり、日本文学研究の国際化に寄与することに繋がったと考える。
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