研究課題/領域番号 |
18K12282
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 安田女子大学 (2019-2022) 名古屋大学 (2018) |
研究代表者 |
平野 Michelle (Kuhn Michelle) 安田女子大学, 文学部, 助教 (90752832)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 三十六歌仙 / 一首歌仙 / Immortal Poets / Woodblock Print Books / 米国所在和古書 / Art Institute of Chicago / シカゴ美術館 / Early Japanese Books / 野村正治郎 / Nomura Shōjirō / 鈴木春信 / Suzki Harunobu / 北村季吟 / 喜多武清 / 紅白源氏物語 / 小袖雛形本 / Kosode Pattern Books / Kohaku genji / Kosode Hinagatabon / Kimono Pattern Books / 嵯峨本 / 江戸版本 |
研究成果の概要 |
シカゴ美術館の和古書コレクションにおける中古文学の享受を表す資料に注目しながら、江戸時代の三十六歌仙の絵画化と享受についての基礎的研究をした。江戸中期に出版された三十六歌仙の「一首歌仙」版本は歌人の肖像のみならず、歌の意味を紹介する絵も描く。この歌仙絵と歌意絵の俗化・当世化した描き方により、従来の三十六歌仙絵を刷新するものとなった。三十六歌仙の描き方の傾向を検討することで、大衆文化に応じた古典文学の変容を明らかにした。三十六歌仙の一人である小野小町の歌仙絵と歌意絵の描き方の変更を考えながら、江戸中期の滑稽的な〈見立て絵〉も検討した。三十六歌仙の絵画化の技法と傾向を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在米国日本古典籍の研究は、米国の東海岸のコレクションに注目した調査が中心となり、米国の北部中央地域と西海岸のコレクションについて十分な調査と研究がなされているとは言い難かった。本研究は、シカゴ美術館の和古書コレクションにおける中古文学の享受を表す資料に注目した。特に、三十六歌仙の版本を調査し、江戸時代における三十六歌仙の描き方と楽しみ方について論じた点は、在米国日本古典籍と三十六歌仙の研究を先進させる契機になると考える。
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