研究課題/領域番号 |
18K12284
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 中京大学 (2022-2023) 名古屋大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
大島 絵莉香 中京大学, グローバル教育センター, 外国語嘱託講師 (30761746)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 黄山谷 / 五山版 / 中世禅林 / 万里集九 / 黄庭堅 / 抄物 / 高荷 / 月舟寿桂 / 五山文学 / 山谷詩集注 / 漢文抄 / 国文学 / 中国文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本中世禅林における中国北宋・黄山谷詩の研究対象となる年代を、日本で作られた黄山谷詩の解説書、抄物の成立以前にまで押し広げようとする試みである。西尾市岩瀬文庫蔵『山谷詩集注』の書入れにみえる禅僧が、現存する黄山谷詩抄物の編者よりも前の世代に限られることに着目し、現存する黄山谷詩の抄物と照合しすることで、黄山谷詩抄物の特徴を導き出すことに成功した。 そのほか、黄山谷詩抄物における「演雅」詩の訓読・解釈の独自性を明らかにした。また、黄山谷詩抄物にみえる、北宋の詩人の高荷の逸詩を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに五山版の書入れをとりあげたり、書入れを抄物と照合する先行研究はあった。しかし本研究が五山版にみえる書入れの説者が現存する抄物の編者よりも前の世代に限られることに着目し、現存する抄物との比較照合を通して抄物成立以前の説の継承・展開をを明らかにしたことは初の試みである。この方法を用いることができるか否かは、書入れにみえる禅僧ら説者の年代に依拠するものの、他の抄物においても流用できる可能性がある点において学術的意義を有している。
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