研究課題/領域番号 |
18K12289
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
久保 堅一 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (30624085)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 『竹取物語』 / 注釈 / 漢詩文 / 漢訳仏典 / 典拠 / 材源 / 漢籍 / 後世における『竹取物語』享受 |
研究成果の概要 |
本研究は、近世以来の『竹取物語』注釈を無批判的に継承することなく、それらを丁寧に吟味し、その上で、漢訳仏典も含めた多様な漢籍を駆使しながら、『竹取物語』の表現、モチーフ等の典拠や背景を新たに探ってゆくものである。 初年度(2018年度)は、大伴大納言の求婚譚において登場する「鳶・烏」に着目し、その背景や効果を考察した。ほかに、後世の歴史物語『栄花物語』における『竹取物語』受容についても指摘した。 最終年度(2019年度)では、石作の皇子に課された難題〝仏の御石の鉢〟について、いかなる典籍や知識がこれまで注に挙げられ継承されてきたのかを確認し、改めてその材源について調査を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
初年度の成果である大納言求婚譚の「鳶・烏」については、その登場が求婚譚のオチとして機能している効果について明らかにし、作品の注釈を充実させた。また、『栄花物語』における『竹取物語』受容については、11世紀前半には現存の『竹取物語』本文が存在したことを確認できた。 最終年度、石作の皇子に課された〝仏の御石の鉢〟については、その背後に仏伝(釈尊伝)に描かれる四天王奉鉢の伝説が存在していたことを指摘した。 上記の研究のなかで、従来の注釈の総括や材源の新たな指摘などをおこなうことができた。『竹取物語』の注釈の最新化を図り、学界への寄与ができたものと考える。
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