研究課題/領域番号 |
18K12290
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
松田 聡 岡山大学, 教育学域, 教授 (60806412)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 万葉集 / 末四巻 / 日記文学 / 散文 / 大伴家持 / 防人歌 / 歌日記 / 巻二十 / 更級日記 / 万葉集巻六 / 万葉集末四巻 / 万葉集巻六の構想 / 天平五年 / 坂上郎女の月の歌 / 家持歌日記 / 家持歌と防人歌の混在 / 日本古典文学 / 表現法 |
研究成果の概要 |
本研究は、万葉集末四巻(巻17~20)を対象とし、主に「散文」的な性格を持つ題詞・左注や、歌の配列に着目することによって、その日記文学的側面を考察したものである。学会における研究発表(5件)を行ったほか、共著1冊、論文3篇を公刊した。これらの研究では、末四巻と同じく年月日順配列を原則とする万葉集巻六や、後世の日記文学作品である更級日記といった別途の資料にも目を向けることで、万葉集末尾四巻における家持の日記的な表現手法について多角的に考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
万葉集の巻17~20が日記文学的側面を持つことは従来も指摘されてきたが、本研究では、題詞・左注を含めた歌集の配列に着目することで、その日記文学的な性格をより明確にすることを目指した。特に巻20の防人歌を含む一連の部分について、一見防人と無関係な家持歌が混在していることは従来十分に説明のつかないことであったが、家持の動向を軸とする日記的な文脈を析出することにより、その文脈の上に防人歌による類聚という枠組みがゆるやかに重ねられているということが明らかになった。万葉集における散文的要素に着目し、土左日記以前における日記文学的方法の一端を解明したという点に本研究の意義があると思われる。
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