研究課題/領域番号 |
18K12297
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 和光大学 (2020) 早稲田大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
稲葉 有祐 和光大学, 表現学部, 准教授 (90649534)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 宝井其角 / 市川団十郎 / 新吉原遊廓 / 江戸座俳諧 / 歌舞伎 / 俳諧 / 其角 / 江戸座 / 遊廓 |
研究成果の概要 |
申請者は、元禄期から宝暦期までを中心に、江戸文化の発信地である悪所(遊廓・芝居町)で興じられた俳諧の実態について解明することを目的として、特に、江戸俳諧を強力に牽引した蕉門俳人、宝井其角とその門流の活動に着目して研究を展開した。研究を通じて、其角門流の交流圏と遊女・役者との密接な繋がり、悪所の描かれ方、遊廓における俳諧の機能や芝居を題材とする句作方法など、これまで注目されることのなかった都市俳諧の特質の数々が明らかとなった。以上のように、今後の江戸文化・江戸俳諧研究を推進する上で非常に有意義な研究成果を得られている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
芭蕉を中心に研究が進められていた俳諧の分野において、これまで考究の手薄であった言語遊戯的で機智性の強い江戸の都会派の実態を、特に悪所での活動に焦点化して調査することで、遊廓・芝居町での社交の具、また、歌舞伎など他ジャンルとの連携など、俳諧の多角的な側面を捉え直し、江戸文化総体の中に位置付けるという視点と可能性を提示した。また、諸文献を調査し、遊女句の収集、役者の俳号(表徳)のデータベース化を行った。
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