研究課題/領域番号 |
18K12299
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 東海学園大学 |
研究代表者 |
大橋 崇行 東海学園大学, 人文学部, 准教授 (00708597)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 少年小説 / 少年文化 / 少女小説 / 講談 / 教育 / 修身 / 書誌学 / メディア / ジェンダー / 少年マンガ / 少年講談 / 国語教育 / 西條八十 / 書誌 / データベース / 児童文学 / 近代文学 / 野村胡堂 / 青少年文化 / 雑誌文化 |
研究成果の概要 |
本研究は、近代日本における「少年小説」を中心として、それらのテクストが少年文化や少年たちが受けていた教育とどのように関わるのかについて分析、考察を進めたものである。 具体的には、「少年小説」に関わる資料調査を行った。特に静岡大学附属図書館が所蔵する貸本屋資料については全点調査を行い、書誌データを公開した。また、ジェンダー研究の視点から「少年小説」と「少女小説」との差異についての分析を行ったほか、小説、マンガ、実写映画、講談など複数の表現メディアで展開するテクストを横断的に分析していく方法を試みた。 これらの成果については、5件の学会発表を行い、2件の雑誌論文、1件の図書所収論文として公刊した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「少女小説」については、これまで、ジェンダー研究やフェミニズム批評の視点から、さまざまに論じられてきた。これに対して、「少年小説」は研究の蓄積がほとんどなかったことから、まずは基礎的な研究を進める必要があった。 特に「少年小説」は、関連する資料が散逸している場合が非常に多い。そのため本研究では、資料を今後保存していくための基礎的な作業として、書誌的な調査を行うことで資料の所在を把握し、現状の確認を行った。 また、本研究を通じて多様なメディアを横断的に分析していく研究方法を実践することで、複数のメディアを通じて同時多発的に展開する現代の日本文化について研究を行うための枠組みを示した。
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