研究課題/領域番号 |
18K12300
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
筒井 大祐 佛教大学, 総合研究所, 特別研究員 (80740513)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 『八幡愚童訓』 / 八幡縁起絵巻 / 『八幡宮寺巡拝記』 / 八幡愚童訓 / 八幡信仰 / 平家物語 / 中世文学 / 絵巻物 / 八幡宮寺巡拝記 / 神仏説話集 / 国文学 / 宗教文化 |
研究成果の概要 |
中世における八幡信仰を考察するため、その基礎資料とされる『八幡愚童訓』を対象に、その成立や展開を解明するための分析や調査を行った。対象とした『八幡愚童訓』に関しては、代表的本文とされる、石清水八幡宮所蔵菊大路本に対する先行研究の通説を訂正する論考を公刊した。また『八幡愚童訓』の展開例として、熊本県藤崎八幡宮所蔵細川家奉納の絵巻の全巻をカラー写真として、その翻刻、略解題を付けて公刊した。他に、中世の八幡信仰記事の展開として、長門本『平家物語』の八幡記事に関する論考も発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『八幡愚童訓』は、蒙古襲来における八幡神(八幡大菩薩)の神徳を主題としているため、日本文学だけでなく、歴史学や宗教文化史など学問分野を超えて、研究資料として利用されている。しかし、その『八幡愚童訓』自体の生成や展開などの基本的なテクスト研究は、これまで十分に行われてきたとは言い難い。そこで本研究では、今後の『八幡愚童訓』の基礎としてテクスト研究や、その展開を対象に研究した。 その成果として、『八幡愚童訓』の諸本研究史を再考した。さらに八幡関連の説話は、『八幡愚童訓』を基に論じられてきたが、『八幡愚童訓』に収斂しない八幡記事の有り方も指摘し、今後の八幡信仰研究に対する新たな研究視点を提示した。
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