研究課題/領域番号 |
18K12313
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
池田 智恵 関西大学, 文学部, 教授 (60580959)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中国近現代通俗小説 / 通俗小説 / 近代中国 / 言情小説 / 探偵小説 / ネット小説 / 武侠小説 / 上海 / 投稿欄 / 読者 / 中国 / 中国文学 / 青島 / 雑誌 / 1940年代 |
研究実績の概要 |
2023年度は、研究のまとめと位置付けて2024年1月27日に「国際若手研究者会議――近現代中華圏における通俗小説と通俗文化をめぐって」と題して、早稲田大学にて日本、台湾、韓国、イタリア(オンライン参加)の若手研究者を招いて、シンポジウムを行った。台湾側からは、台湾において通俗小説研究の主要研究者一人である黄美娥教授を筆頭に18名程度が集まり、交流を深めた。また、池田も「日本における近現代中国通俗小説研究の過去、現在、未来」として研究発表を行なった。この会を通じて、日本と台湾、韓国やヨーロッパの研究者のコミュニティが少しずつ形成され、お互いの興味・研究方法などを共有している。この会を日本で開くのは二回目であるが、台湾でもすでに二回開いており、科研当初の目標である通俗小説研究の交流を広げていく、というもくろみや、共同研究の芽を育てることはうまくいきつつある。 コロナ禍とその後の中国の渡航ビザの入手困難から、実質的に現地への調査を行うことができないため、日本にある資料を用いながら論文を執筆し、かつ現在の通俗文化についての研究を行うように研究をシフトしている。2023年度以内に刊行できなかったが、1940年代の探偵小説に関する論文、および現在の中国の文化研究に関する論文の翻訳が24年度以内に刊行予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍で研究自体の時間が取れなくなり、およびその後の中国の状況で、調査研究において渡航することが非常に困難である。そのために、当初予定していた研究内容(山東省の新聞の調査など)が全く行えない状況になっている。そのため論文執筆などに非常に支障が出た。それを解消すべく、現在は研究内容をシフトさせて、研究を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
近代の通俗小説についての研究は、すでに論文を2023年度書いており、刊行する図書の事情で2024年度に持ち越しになっているが、2024年度それを出版できれば、1940年代まではなんとか終えることができる。そのほかの現在の中国の通俗文化に関する部分に関しては、今年度に若手研究者の交流を含めて、大陸とカルチュラルスタディーズの会を開き、現在の中国の通俗の姿をどう見ることができるのかを考えてまとめとしたい。
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