研究課題/領域番号 |
18K12314
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 筑波大学 (2020-2021) 二松學舍大學 (2018-2019) |
研究代表者 |
高橋 佑太 筑波大学, 芸術系, 准教授 (30803324)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 指南書 / 初学者 / 書論 / 模書 / 臨書 / 九宮法 / 結構法 / 年代別 / 問答 / 書法 / 規約 / 社団 / 童子 / 用具用材 / 多字数 / 習書 / 筆意 / 位置 / 書法教育 / 用筆法 / 執筆法 |
研究成果の概要 |
本研究は従来、閑却視されてきた個々の書法教育に焦点をあて、清代の書論から関連する言説を抽出し、書家や師弟を中心にどのような書法教育が行われていたのか、考究したものである。第一に、結構法、特に一格を九つに分割する「九宮法」という学習法の清代における多様な展開を追求し、その背景についても考究した。第二に、敷き写しを意味する「模書」と、「臨書」の捉え方に着目し、どちらが重視されたか、また推奨された順序等といった観点から、往時の学書方法の推移について考察した。第三に、中期以降、多く確認できる童子や初学者向け学書方法に着目し、当該期に新たに提言された学習方法を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、中国清代の書学文献、特に書論から、従来、閑却視されてきた個々の清代の書法教育の実相を解明した点にある。当該期に新たに提唱された学書方法や学書の順序、年代別学習法など、当時の書法教育の一側面を明らかにしたのみならず、現代の書法教育と通じる学習法が清代に提言されていたことを明らかにした点にも意義が見いだせる。また、広範な清代の書論から一定の視点で言説を抽出し、堅実に読解するという手堅い研究方法によって遂行した点に研究の価値が認められる。
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