研究課題/領域番号 |
18K12316
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | travel writing / British literature / orientalism / Japan / postcolonial theory / Tokyo / English literature / tourism / literature / urban studies |
研究成果の概要 |
この研究では、19世紀から20世紀初頭にかけての江戸・東京に関するイギリス人の記述を調査した。まず、鎖国時代の日本、特に江戸についてイギリス人が何を知っていたかについて調べた。この時代には日本についてイギリスではほとんど知られていなかったとよく言われるが、日本の文化、地理、歴史についてかなりの知識があったことを明らかにした。実際、19世紀初頭にはオランダ商人に変装して日本を訪れたイギリス人も数人存在した。次に、イギリス人旅行者が1860年代以降日本について書いた旅行記を分析した。また、蒸気船ルートで横浜を訪れたイギリス人の旅行や、富士山へのイギリス人の旅行についても調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19世紀のイギリスにおける日本観が、啓蒙時代に発達した知識によって形作られている点について検討した。また、日本の開国以前において既に、日本に関する知識を中国を含む他のアジア諸国に関する知識と区別すべく、イギリス人が、如何なる精神構造を形成していたかについても探った。エドワード・サイードが定義した「東洋主義」との差異を問いつつ、馴染みのない江戸/東京の都市空間に関するイギリス人の記述を読み解いた。また、イギリス人の東京旅行が、英米の帝国主義や、蒸気船などのインフラの発展とどう関係していたかについても調査した。最後に、この時期にイギリス文化が日本文化にどのような影響を与えたかについて調査した。
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