研究課題/領域番号 |
18K12334
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
高村 峰生 関西学院大学, 国際学部, 准教授 (90634204)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 写真 / アメリカ / モダニズム / ウォーカー・エヴァンス / ジェイムズ・エイジ― / 写真と文学 / 1930年代 / アメリカ文学 / アメリカ文化 |
研究成果の概要 |
ウォーカー・エヴァンスとジェイムズ・エイジ―の『今こそ有名な人々をたたえよ』を中心に、1930年代アメリカにおける写真とテクストの関係について考察を深めた。1929年の大恐慌以来、都市労働者や農村部の貧困が社会的な背景を伴って注目される中、FSA(農業安定局)は多くの写真家たちを雇用し、「忘れられた人々」の写真による記録を作った。これらのリアリスティックな写真はアメリカ写真におけるモダニズムを形成すると共に、現象学的な「もの」への視線や、微細に「もの」を描写する文学的技巧を産んだ。こうした美学的達成が、当時のアメリカ政府の社会主義的政策とどのように関連しているのかについて考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1930年代、ニューディール期のアメリカ文化・文学は、従来、労働者や農業従事者に焦点を当てたリアリスティックなものとして理解されてきた。本研究は写真というメディアが、この時期に大衆的な普及を見るとともに芸術的な表現媒介としての地位を確立したことに注目し、その美学的達成を検討すると共に言語文化への影響を考えることで、モダニズム芸術全体における写真の位置づけの評価を新たな視点のもとに置くことができた。
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