研究課題/領域番号 |
18K12336
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 愛知教育大学 (2022-2023) 名古屋短期大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
平沼 公子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (90736612)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アフリカ系アメリカ文学 / アメリカ文学 / 黒人文学 / 現代文学 / 文学批評 / 公民権運動 / 批評史 / 現代アメリカ文学 / 現代アフリカ系アメリカ文学 / アメリカ現代文学 / 人種理論 / ラディカリズム / 英米文学 / 合衆国公民権運動 / アフリカ系アメリカ人文学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、ポスト公民権運動時代のアフリカ系アメリカ文学における公民権運動の語られ方を分析することを通し、文学作品における歴史叙述の問題と、民主主義を体現する場としての文学テクストの可能性を分析した。特に1990年代以降に作品を発表しているアフリカ系アメリカ人作家たちが、どのように公民権運動期を捉え直し、新たな語りを創出しているのかを検討することに努めた。 コロナ禍の影響、および研究代表者の妊娠・出産により、研究計画に変更を加え、研究期間が合計6年間に渡るものとなったが、研究期間を通じて文献資料の読み込みおよび海外調査を行い、共著書、論文、研究発表等の形で研究成果を積み上げることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
合衆国における公民権運動は、歴史学や社会学の観点から史実・事実として知られているが、この時期を題材として扱う文学作品についての研究は少なかった。直近すぎる歴史であるという理由もあるが、アフリカ系アメリカ人文学作品における公民権運動期は、それが正義を求める運動であったことと同時に、アフリカ系アメリカ人コミュニティ内の分断や格差の問題を浮き彫りにした語りづらい時代としても描かれているため、批評側が真正面から取り組むことへの躊躇があったと言える。本研究では、この文学作品と批評の均衡に注目し、語りづらさの問題を丁寧に検証したことにより、文学作品が特定のエポックを語る重要な媒体であることを明らかにした。
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