研究課題/領域番号 |
18K12340
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 立教大学 (2019-2022) 東京農工大学 (2018) |
研究代表者 |
古矢 晋一 立教大学, 文学部, 准教授 (20782171)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 群集・大衆 / 群集論 / ドイツ文学 / ホロコースト / カネッティ / 第一次世界大戦 / 第二次世界大戦 / ナチズム / 英霊祭祀 / ユンガー / フロイト / アーレント / 全体主義 / メディア / ドイツ青年運動 / 第一次・第二次世界大戦 / ヴィネケン / 群集 / フランクル |
研究成果の概要 |
本研究は、「群集・大衆(Masse)」の主体化の(不)可能性という思想史上の問いを踏まえつつ、「群集・大衆」の言説という観点から20世紀前半のドイツ語圏の文学と思想の特徴を明らかにすることを目的とした。ハンナ・アーレントは「全体主義運動は大衆運動である」(『全体主義の起源』)と規定したが、本研究は二つの世界大戦の中心であり、ナチズムという独裁体制を経験した20世紀前半のドイツ語圏の文学と思想を対象にしながら、「群集・大衆」の主体化の多用な試みとその特徴を明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、「集団」をめぐる言説と表象の研究が、ドイツ語圏の文学研究や文化研究においても活発に行われているが、本研究課題が設定するような、20世紀前半の両世界大戦・ホロコーストと群集をめぐる言説というテーマは、その重要性に比してまとまった研究がない状況であった。本研究はとりわけ第一次世界大戦前のドイツ青年運動の理論的テクストや、ホロコーストの生還者の手記など、従来「群集」の言説という観点からはあまり論じられなかった対象を取り上げ、戦争と大量虐殺という文脈において新たな読解を試みた。
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