研究課題/領域番号 |
18K12343
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
犬飼 彩乃 東京都立大学, 人文科学研究科, 助教 (70622455)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ドイツ語圏文学 / オーストリア文学 / 戦後文学 / デジタル文学 / ポスト真実 / ヴァーチャル / リアリズム / ポストモダン / ドイツ文学 / オートフィクション / ポストモダニズム / 現代文学 / フェイク / 多層性 / ポストポストモダン |
研究成果の概要 |
本研究課題は、戦後西ドイツの言語実験者アルノ・シュミット(1914-1979)と、今世紀に活躍するオーストリアの作家クレメンス・J・ゼッツ(1985-)の初作品を事実と虚構の観点から比較分析した。 シュミットについては、ドイツで初期作品の日本語への翻訳における諸問題をドイツのウルム市で学会発表し、どの文体について論文を発表した。ゼッツについては小説『インディゴ』を翻訳公刊、彼の小説・エッセイ・講演について論文を複数発表し、その実験姿勢やポストモダニズムとの関係について学会発表をした。またゼッツ研究にかかわる研究者を招待し、シンポジウムを一度、作家本人を交えた国際ワークショップを一度開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後の西ドイツ文学で文壇に大きな影響を与えたアルノ・シュミットと今世紀の言語実験に意欲的なオーストリア作家クレメンス・ゼッツという、その重要性にもかかわらず日本ではほとんど言及されてこなかった作家たちの研究成果を発表することができた。2021年にゼッツがビューヒナー賞を受賞し、ドイツ語圏でもクレメンス・ゼッツ研究が大きく進展しつつある。それに先駆けて日本で研究を推進できたことは学術的に大きな意義がある。 加えて、ゼッツ作品の日本語への初の翻訳である小説『インディゴ』が刊行できたことは、ドイツ語圏のあたらしい文学潮流の一つを日本国内にも示した点において、社会的意義も果たした。
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