研究課題/領域番号 |
18K12345
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
西野 絢子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (60645828)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | クローデル / 日仏文化交流 / 能 / 演劇 / フランス文学 / ジャポニスム / 能楽 / 日本伝統演劇 / 海外公演 / 国際交流 / 字幕 / 日仏交流 / 受容 / 比較文化 / 仏文学 / 比較文学 / フランス演劇 |
研究成果の概要 |
日本におけるポール・クローデルの受容を探るため、まずはクローデル作品の能劇化について調査した。クローデルが能や日本文化の影響をうけて創作した作品を、さらに日本人が新作能にしていき、それが日仏両国で上演されていく、というクローデルと能を介した日仏往復運動を、いくつかの作品を例に分析した。 つぎに、大正期の日本におけるクローデル受容について、プロレタリア文学の父・小牧近江、新劇の父・岸田國士、農民文学の父であり仏文学者の吉江喬松の3例をとりあげて調査し、分析した。その結果、日本におけるフランス文学の受容や、大正時代の日本文学・演劇の様子を解明できたことは予想外の成果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際シンポジウムにおいて、日本語による資料を分析し(新作能の詞章や上演プログラム、大正期に出版された文学雑誌のクローデル特集号やクローデルに捧げられた日本人作家による著作等)日本におけるクローデル受容の研究成果を発表したことは、国内外の研究者に新たな問題を提起するという点で学術的意義があった。さらにジャポニスムとクローデルという新たな研究課題を発見したことも同様である。 またJaponismes 2018における能のパリ公演で、プログラムや字幕に掲載される能と狂言および解説文の仏訳をフランス人の同僚と共同で行ったことは、能を介した日仏文化交流に貢献したという点で社会的意義があったと考える。
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