研究課題/領域番号 |
18K12348
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
仁平 ふくみ 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (70780758)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | メキシコ北部の文学 / 国境の文学 / ダビー・トスカーナ / エドゥアルド・アントニオ・パラ / ヘスス・ガルデア / メキシコ文学史 / 暴力 / 場所 / 女性 / エルメル・メンドーサ / 砂漠 / メキシコ北部文学 / 文学史 / メキシコ史 / メキシコ北部文化の表象 |
研究成果の概要 |
エドゥアルド・アントニオ・パラについて論文を執筆し、彼の創作がメキシコ北部の現実を扱いながらも文学作品にしかできない方法でそれを記録していることを述べた。またダビー・トスカーナについて発表した論文では、歴史や記憶の継承といった題材をメキシコ北部と重ねながらも、作品が他の言語の文学作品とも関係していることを述べた。上記の二人について学会発表や論文発表をすることで彼らが代表するメキシコ北部文学のある程度のパノラマを明らかにすることができた。研究を進める中で、知らなかった作家についても情報を得ることができ、メキシコ北部文学の豊かさや暴力の表象や女性作家といった今後の研究テーマを得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メキシコ北部という移民や組織犯罪、人権侵害等の事象が集中して起きていながらあまり知られていない地域について、それが文学作品の創作にどのように影響しているのかを明らかにし、報道とは異なる文学のあり方について考察することができた。また文学史や歴史と関わらせながらメキシコ北部文学を論じることで、中央ではない場所の視点の重要性を示すことができたとともに、その視点が世界文学と接続する可能性を持つものでもあることを示した。現代を代表する作家を招聘してのイベントを行うことでメキシコ北部文学やメキシコ北部地域の問題点を身近に感じてもらう機会とした。
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