研究課題/領域番号 |
18K12349
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉川 斉 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60773851)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | イソップ / 古典受容 / 比較文学 / 西洋古典 / 翻訳 / イソップ集 |
研究成果の概要 |
イソップ集は地域・時代・言語を超えて、古代から現代まで多層的に拡がる対象である。一方、各時代各地域のイソップ集の展開については、個々のイソップ集の同時代的位置づけを考慮しつつ、改めて捉え直す必要がある。本研究では、近世ヨーロッパにおける教育との関係をふまえて、近世以降に印刷刊行されたイソップ集の様態を検討し、近世・近代のヨーロッパおよび日本におけるイソップ集展開について考察して、とりわけ日本への移入の在り方の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果を含む単著を出版し(『「イソップ寓話」の形成と展開―古代ギリシアから近代日本へ』知泉書館、2020年)、日本のイソップ研究の現状に厚みを加えることができた。なかでも、近代日本におけるイソップ集の移入や修身教育との関わりについては、西洋古典・西洋文化の日本への移入例としても興味深いものといえる。そしてまた、そこに近世以来の西洋のイソップ集の在り方の影響を確認できたことは、現代につながる日本社会の成り立ちを考えるうえでも有意義であると思われる。
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