研究課題/領域番号 |
18K12354
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
杉浦 清文 中京大学, 国際学部, 准教授 (40645751)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 植民地主義 / 朝鮮半島 / 引揚者 / カリブ海地域 / 白人クレオール |
研究成果の概要 |
本研究では、英語圏カリブ海諸島出身の(旧)植民者によって書かれた文学と朝鮮半島出身の(旧)植民者によって書かれた文学を比較越境的に検証した。その際、「白人クレオール」(新大陸で生まれた育ったヨーロッパ人/白人を意味する)の作家ジーン・リース、フィリス・シャンド・オルフリー、ローレンス・スコットと日本統治時代の朝鮮半島で生まれ育ち、敗戦後、日本に引揚げてきた作家である森崎和江、小林勝、村松武司、五木寛之に着目した。その結果、そうした作家たちが、(旧)植民者の立場から自己省察的に、また時には自己批判的に植民地主義の過去・遺産を繰り返し想起しようと試みている点が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における成果の学術的意義および社会的意義は、主に以下二点である。①これまで包括的かつ体系的に研究されてこなかった、「白人クレオール」(ジーン・リース、フィリス・シャンド・オルフリー、ローレンス・スコット)と朝鮮半島からの「引揚者」(森崎和江、小林勝、村松武司、五木寛之)の文学を新しい比較文学的アプローチ(「越境的=横領的読み」の実践)を用いて考察した点。②また、そうした比較文学研究を通して、植民地主義の過去・遺産を地球規模の視点で批判的に再考した点。
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