研究課題/領域番号 |
18K12364
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
児倉 徳和 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70597757)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | シベ語 / 現代ウイグル語 / トゥヴァ語 / 日本語 / 証拠性 / 自己性 / 意外性 / 文末詞 / コピュラ / 定動詞 / 形動詞 / ダグル語 / 補助動詞 / モダリティ / 語り (narrative) / 自己性(egophoricity) / 意外性(mirativity) / 主観性(subjectivity) / 知識管理 / コピュラ動詞 / 「の(だ)」 / 「ている」 / 人称標示 / (節の)定性 / 類型論 / アルタイ諸言語 / 人称標識 |
研究成果の概要 |
義務的に人称標示がされる統語的人称標示型言語である現代ウイグル語と、人称標示が義務的でなく、人称標示が他の意味機能を担っている機能的人称標示型の言語のシベ語について、①定動詞・形動詞述語②動名詞述語③補助動詞/コピュラ動詞④文末詞の意味機能の分析と対照を行うことで両タイプの言語の文法範疇の発展過程の解明を目指した。そして統語的人称標示型言語と機能的人称標示型言語で異なるのは専ら定動詞・形動詞・動名詞という動詞の屈折形式の意味機能のみであり、コピュラ動詞/補助動詞と文末詞は両言語で共通した意味機能をもち、共通した範疇を形成していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)人称変化の出現/消失という言語変化について、その具体的なプロセスを述部を構成する文法カテゴリ全体の意味分析を通して明らかにすることにより、一般的に文法体系において人称標示がどのような位置を占めるのかという問いの解明に繋がる。 (2)基本語順や形態構造において日本語に近い点で注目されるアルタイ諸言語の研究が、日本語の文法的特徴の解明のためのデータの供給に繋がると同時に、日本語や日本語以外の言語についての社会的な理解の向上に繋がる。
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