研究課題/領域番号 |
18K12366
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京大学 (2019-2021) 東京外国語大学 (2018) |
研究代表者 |
長屋 尚典 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (20625727)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 言語学 / 記述言語学 / 言語類型論 / オーストロネシア語族 / タガログ語 / フィリピン諸語 / 文末助詞 / 談話標識 / オーストロネシア諸語 |
研究成果の概要 |
文末助詞は文にさまざまな談話機能・語用論的効果を付与する重要な要素であり、言語類型論や理論言語学においても盛んに研究されている。しかし東南アジアを代表する言語の一つであるタガログ語においては文末助詞についての基礎研究が圧倒的に不足している。そこで、本研究計画はタガログ語の文末助詞の機能と音調について明らかにしようとした。大きな研究成果としては [a] タガログ語の文末助詞の概論 [b] e の機能と音調 [c] ano の機能と音調について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文末助詞は、どの言語であれ、言語による人間のコミュニケーションで重要な働きをする。日本語の「よ」「ね」「か」などのように、伝えようとする情報自体については何も新しい情報を加えないものの、その情報について話者がどの程度の確信を持っているのか、文脈の中でどのような意味を持つのかなどのニュアンスを加える。このプロジェクトでは東南アジアで1億人が話すタガログ語の文末助詞を概観するとともに、特に、e と ano について詳細な分析を行った。この研究成果によって世界の言語の文末助詞の共通点と相違点が明らかになるとともに、人類の言語の理解が深まった。この研究成果について日本言語学会論文賞などを受賞した。
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