研究課題/領域番号 |
18K12368
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田中 秀治 三重大学, 教養教育院, 特任講師(教育担当) (90779381)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 日本語焦点助詞 / 焦点との関連付け / 否定の作用域解釈 / 統語論 / 意味論 / 語用論 / 追加助詞「も」 / 焦点助詞 / 否定の作用域 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本語焦点助詞(も、は、さえ等)に関わる現象を分析する。本研究が特に論じるのは、焦点助詞はどのようにして焦点要素と関連づけられるのか (Kuroda 1965, Aoyagi 1998等) という問いである。この問いは、Kuroda (1965) 以来、重要な問いであり続けてきたが、現在に至るまで主に統語論的な観点からしかアプローチされてこなかった。本研究では、まず、統語論的アプローチが本当に妥当であるかを検証する。そして、関連付けの解釈的側面を考慮した上で、意味論・語用論的アプローチがより妥当であることを示し、提案された分析の経験的・理論的帰結を考察する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本語焦点助詞の「焦点との関連付け」という現象を意味論・語用論の観点から体系的に再考する取り組みである。よって、学術的には、これまで主に統語論の観点からしか分析されてこなかった「焦点との関連付け」の解釈的側面を理論化しているという点で意義がある。また、この理論化に伴って、本研究は日本語焦点助詞の意味内容や使用条件も正確に記述している。よって、社会的には、例えば日本語教育など焦点助詞を取り扱う教育現場において、学習者により正確な知識提供を可能にするという点で意義がある。
|