研究課題/領域番号 |
18K12370
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 神戸市外国語大学 (2019-2022) 京都大学 (2018) |
研究代表者 |
武内 康則 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 客員研究員 (40725371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 契丹語 / 契丹文字 / モンゴル諸語 / 歴史言語学 / 言語再建 / 文字論 |
研究成果の概要 |
本研究は、10-12世紀に東アジアで使用された契丹文字を対象としている。契丹文字は契丹大字と契丹小字の2種類の文字体系からなるが、そのうち解読が進展している契丹小字の研究成果を契丹大字テキストの分析に用い、契丹大字の解明を進展させることを目的としていた。契丹小字・契丹大字テキストに対する文献学的研究を進め、同語表記の収集を行い、その比較研究を進めた。その結果、これまで明らかになっていなかった契丹語の数詞やそれに関連する派生形態論を解明することができた。このほか、契丹大字と契丹小字で表記された語彙には一部に差異が存在する可能性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
契丹文字によって表記された契丹語は、モンゴル語史の初期段階を解明するための非常に重要な言語であると考えられている。本研究の成果によって古代モンゴル語の1種としての契丹語の特徴が明らかとなったとなり、研究対象としている契丹語だけではなく、周辺領域の研究においても重要なデータを提供することになる。また、契丹文字は漢字を元にして作製された文字体系であるが、中国語とは異なった言語を使用していた民族が、如何に漢字を自らの言語を記すために用いたのかといった文字の作成・使用のプロセスは文字論の観点からも非常に興味深いテーマである。
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