研究課題/領域番号 |
18K12382
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 鎌倉女子大学 |
研究代表者 |
佐治 伸郎 鎌倉女子大学, 児童学部, 准教授 (50725976)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 言語習得 / 意味習得 / 共有志向性 / ジェスチャー / コミュニケーション / 発達心理学 / 語彙習得 / 意味論 |
研究成果の概要 |
本研究では,子どもが他者が情報を共有している場合/情報を共有していない場合とで,どのように記号の使い方が変化するのかを調査した.調査の結果,他者と情報を共有していない場合には,子どもはジェスチャーをより多く使い説明しようとすることを明らかにした.一方,複雑な情報を表そうとする場合には,形容詞や比喩などの言語的な説明を中心的に用いることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は,コミュニケーションの困難さの種類によって,子どもが異なる種類の記号を使い分けていることを明らかにした点である.学術的意義としては,形容詞や比喩表現,ジェスチャーを含む記号コミュニケーションの発達に,共有志向性の影響を認めた貴重なデータを収集することができた点が挙げられる.社会的意義としては,就学期以降,子どもは語彙を増やし,様々な言語表現を用いて自分の既知の情報を相手に分かりやすく適切に使うことを学ぶ必要があるが,本研究の結果は幼児期におけるその原初的な能力を明らかにした.このことは,就学期以降,特に低学年時の言語表現・コミュニケーションの教育に利用できる知見である.
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