研究課題/領域番号 |
18K12383
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
濱野 寛子 名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (50756971)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 助数詞 / コーパス / コレスポンデンス分析 / 捉え方 / カテゴリー化 / 容認度判定 / 経験に基づく知識量 / 経験に基づく知識 / 統計的手法による分析 / 認知言語学 / 動詞 / 身体性 / 身体的経験基盤 / 意味拡張 / メタファー / メトニミー / 視点 / 事物のカテゴリー化 / 認知能力 / 実証的分析 |
研究成果の概要 |
本研究は、助数詞「本」及び「本」と関連する助数詞について、コーパスの事例を用いて各助数詞と共起する動詞との意味的関係を、統計的手法によって分析した。各助数詞と親近性のある動詞の意味的特徴をそれぞれ特定し、これにより数える事物の捉え方について、動詞を通して把握する新たなアプローチを示すことができた。また、数える事物の捉え方に影響を与えると考えられている話者の職業や趣味等の経験について、助数詞の選択に反映されるかどうか容認度判定調査を行った。そして、数える事物に関わる話者の経験に基づいた知識量が、助数詞の選択に影響を与える可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来の助数詞研究において停滞していた助数詞の「捉え方」の問題を進展させることができたといえる。特に、主に分析者の判断を拠り所にしていた従来の分析に対し、コーパスを用いた統計的分析や容認度調査といった定量的な分析を行ったことは、数える者の数える事物との(主体的な)相互作用が助数詞の選択に影響を与える可能性について、より妥当な知見を提供できたといえ、今後の助数詞の意味記述の精緻化にも貢献できるだろう。また、「捉え方」の問題を一般的な言葉の使用にも当てはめていけば、言語教育においてより効果的な指導法や教材の開発に役立てることができるだろう。
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