研究課題/領域番号 |
18K12387
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
後藤 リサ 関西外国語大学, 英語国際学部, 准教授 (00712100)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 医療場面の会話 / 談話分析 / 情動表出と理解 / 質問-応答のインタラクション / 共感的コミュニケーション / ロールプレイング会話 / 認知語用論 / 質問ー応答のインタラクション / 質問ー応答 / 確認疑問文 / 情動効果 / 関連性理論 / 診療談話 / 情動 / 疑問文発話 / コミュニケーション |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本語の診療場面の会話において、いかなる質問、および応答が医療従事者と患者の間の共感的コミュニケーションを構築するのに有効であるのかを、言語学的手法を用いて明らかにすること、およびその成果を医療現場に還元することである。医療現場で収録された会話を、認知語用論的枠組みを主軸とし、医療人類学や現象学的な解釈の視点も加味した融合的な解釈理論を用いて、質問と応答の発話のタイプ別に分析し、共感的コミュニケーションが構築され得る過程において見られる典型的な会話パターンを明らかにした。分析結果は研究協力者らと共に教育的見地からの再検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療現場で求められる共感的コミュニケーションの手法として、医療人類学や現象学的な解釈的視点はよく知られるところである。一方、本研究で主軸としている認知語用論の理論(主に関連性理論)の適用は新しい視点であり、そうした複数の言語理論を融合的に用いた分析の結果を医療従事者や医療系大学の教員たちと共有することで、①患者とのコミュニケーション上の問題解決への糸口となり得る、②医療系大学の学生たちへのコミュニケーション教育に役立てることができる、という二つの点での医療現場への還元を期待できる。
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