研究課題/領域番号 |
18K12388
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
今西 祐介 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (80734011)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | (分裂)能格性 / 名詞化 / 活格性 / 一致現象 / マヤ諸語 / 琉球諸語 / 能格性 / 長距離一致 / 活格型 / 活格型言語 / 分裂能格性 / 活格型配列 / 喜界語 |
研究成果の概要 |
研究期間全体を通しての主な研究成果は次のように纏められる。マヤ諸語、特にカクチケル語と喜界語の比較統語研究を中心に、分裂能格性が先行研究で主張されてきたような独立した規則から導かれるのではなく、各言語の統語的要因、特に異なる節タイプの統語的特性や語彙の意味的特性から派生される副次的な現象であることを示した。研究成果の一部を挙げると、マヤ諸語の名詞化と分裂能格性に関する学術論文が国際学術雑誌(Natural Language and Linguistic Theory, Springer)に掲載された。マヤ諸語と喜界語の分裂能格性に関する研究成果は単著(『言語の能格性』)として出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果をさらに精緻化することにより、自然言語の分裂能格性という複雑な文法メカニズムを広範囲に亘って説明できる理論を構築することが可能となる。その暁には、自然言語がなぜ多様な格・一致形態素配列を持ち得るのかという文法機能に関する積年の課題に対して、有力な解答を得られることが期待される。また、本研究が扱うマヤ諸語と喜界語は、ユネスコにより存続の危機に瀕する可能性が高い言語に指定されているため、これらを研究することは無形文化の重要な一部である言語の記録・保全に寄与するものと期待される。
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