研究課題/領域番号 |
18K12391
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 駒澤大学 (2020-2022) 目白大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
三樹 陽介 駒澤大学, 文学部, 准教授 (40614889)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 八丈語 / 八丈方言 / 消滅危機言語 / 記述文法 / 音声談話資料 / 言語継承 / 継承教育 / ドキュメンテーション / 音声 / 格 / 八丈語(八丈島方言) / 言語継承教育 / ドキュメンテーション作成 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本における「消滅危機言語」の一つである八丈語のドキュメンテーション作成の一環として、音声談話資料の拡充し学習教材を作成するとともに、三根・末吉の2地域を重点的に調査し、言語体系記述の精緻化を進めた。情報構造や複数接辞に関する新発見などをはじめとする言語学的な成果については国外・国内学会で発表したほか、研究成果は国際ジャーナル・国内論文雑誌等で報告している。また、言語継承に関する成果として2種の学習教材用方言紙芝居を上梓した。これらの取り組みについても国内外の学会で報告しているが、特に欧州で高い評価を受けた。以上、当初計画を上回る成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル化の中で失われつつある少数言語の記録・保存・継承は国際的要請度が非常に高く、八丈語を対象とする本研究は日本における危機言語保存のモデルケースとして位置づけられる。また、八丈語は文献以前に本土日本語と分岐した姉妹語として、琉球諸語以外では唯一のものであり、その言語体系の全容解明は日本祖語再建という観点から一般言語学の発展に寄与するものである。本研究で拡充した音声談話資料は言語研究に役立つだけでなく、八丈語再建の基盤として機能するものであり、教材開発とともに継承活動を後押しするという点で社会的意義は大きい。なお、八丈語紙芝居は、副次的ではあるが文学的評価も与えられている。
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