研究課題/領域番号 |
18K12393
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
井戸 美里 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 特任助教 (20802606)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 現代日本語 / 否定極性 / とりたて詞 / 統語論 / 意味論 / 語用論 / 否定呼応現象 / 日本語文法 / 評価副詞 / 否定呼応 / 前提 / maximality / 統語と意味のインターフェース / 言語学 |
研究成果の概要 |
本研究は、「なんか...ない」のような日本語のとりたて詞における否定呼応現象の統語構造と意味を明らかにすることを目的とする。本研究では、否定呼応現象を起こすとりたて詞の現象記述を進めた。その中で、とりたて詞の一部の否定呼応現象は、文脈および認識主体の信念と、とりたて詞が用いられた当該文が一定の関係にあるときに用いられるのであり、否定との呼応は表面的な傾向にすぎないことを示し、これらの現象における文脈レベルでの現象観察の必要性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの否定呼応現象は、単一文レベルの分析が中心であった。一方本研究の成果は、日本語のとりたて詞の否定呼応現象は単一文レベルで分析ではなく、より広範な要素の現象記述を必要とする文脈レベルでの分析が不可欠であることを示している。さらに、「なんか」などが用いられた文から感じられる話者の否定的評価の意味は、「前提」などの従来の意味分析概念では捉えることができず、これらの概念の再構築や別の意味概念の必要性を示している。
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