研究課題/領域番号 |
18K12394
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 弘前大学 (2020-2023) 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 (2018-2019) |
研究代表者 |
新永 悠人 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (50812244)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 北琉球語 / 奄美方言 / フィールドワーク / 方言 / データ整理 / 書き起こし / 自然談話 / 文法 / 語彙 / 多地点方言調査の準備 / 奄美大島方言 / 多地点 / 簡易文法 |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染拡大以降、調査地(鹿児島県奄美大島宇検村)でのフィールドワーク調査を行うことが困難となっていた。そのため、中止が続いていた年中行事(豊年祭)が再開されるのに合わせて自身の調査も再会することとし、その機会を待っていたところ、幸いにも昨年度に豊年祭が再開されたため、これを機に現地のフィールドワークを再開した。 具体的には、2023年9月16日から10月1日まで、および2024年3月21日から4月8日までの二度にわたり、現地において方言の文法調査を行った。新型コロナウイルス感染拡大の期間中に、これまで湯湾集落で中心的に調査に協力していただいていた話者が亡くなり、別の話者もけがと入院を経て極端に聴力を落とし、これまでのような調査が難しくなっていた。須古集落の年配話者は健在であったため、主にこちらの話者に協力を仰ぐ形で調査を進めている。また、両集落において、少し若い世代の話者にも可能な調査(指示詞に関する調査)も行った。その成果の一部を2024年1月6日に沖縄言語研究センター定例研究会(於琉球大学)において「北琉球奄美大島湯湾方言の指示詞における直示と照応の初期報告」との題目で発表した。 新型コロナ感染拡大以前に調査を行っていた話者とは調査再開後も調査が可能であるが、新型コロナウイルス感染の不安が完全には沈静化していない現在において、別の集落で新たな調査協力者(話者)を探すことが非常に困難であるのが現状である。方言が流暢な年配話者がいるうちに調査をすることと、そのような話者に不安を与えることなく調査協力を仰ぐことの両立について苦慮している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
4年越しにフィールドワークを再開したが、その間に湯湾集落におけるこれまでの調査で中心的な役割を果たしていた話者が新型コロナウイルスで亡くなり、さらに別の話者もけがと入院を経て極端に聴力を落とし、従来の調査が困難な状況になっている。須古集落の話者は健在であるため調査を再開できているが、新型コロナウイルス感染の不安が拭えない現在において、別の集落で新たな調査協力者(話者)を探すことが非常に困難であるのが現状である。
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今後の研究の推進方策 |
新たな話者を開拓しつつ、これまでのデータを次の研究計画に活かせる形に整理し、随時発表していく。
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